

昨今のアウトドアブーム、登山・軽登山・ハイキング・キャンプなど春夏秋冬、山に入る機会が増えてきております。
活発に外で活動したくなる季節には、山も賑やかになります。新鮮な景色や環境に触れることで、気持ちも身体もリフレッシュできますね。
しかしいつもは足を踏み入れない場所(川べり・登山道・林道・岩場)だからこそ、楽しい部分だけでなく山の危険生物にも目を向けることを忘れないようにしたいものです。万が一のトラブルも、事前に知識を持っているだけで落ち着いて対処できると思います。
山での活動が楽しい思い出になるように是非、知識を深めていきましょう。

目次
山の危険生物
蝦夷ヒグマ(北海道限定)



北海道にはヒグマが生息しています。遭遇した時の危険度は最も高く、日本の山の一番危険生物でしょう。
ヒグマは雑食で何でも食べますが、肉食を好む傾向があり人間が食い殺される事例があります。 大きなヒグマは3m近くにもなり、日本国内の陸地では哺乳類の中で最も大きいといえます。
強靭な牙・鋭い爪に襲われればひとたまりもありません、実際に北海道で蝦夷ヒグマに襲われる事例は毎年のように発生しています。
蝦夷ヒグマ特徴
・ 昼夜を問わず活動する
・ 木登り、泳ぎが得意で走るのも早い
・ 子供連れの熊は特に危険
※ ヒグマに限らずクマよけスプレーなど用意しておくと安全です。(熊以外の哺乳類にも効果あり ツキノワグマ・猿・ハクビシン・アライグマ・狸・猪)
※ ラジオ・鈴 などで音を出し存在を示す効果
どうやらケースバイケース(効果がないわけではありません)で、人を襲うクマの場合は、(こちらの存在を教えてしまう・音を出しているので熊の存在に気付きにくい・大きな音を鳴らすのも効果はありますが、親子連れの場合は熊が子供を守ろうと襲ってくる場合があります)目的に合わせての使用が良い。
※ 大きな足跡・フン・木の削れ跡など進行中にあれば、必要以上に注意をし、侵攻をあきらめるのも賢明な判断。
ツキノワグマ(本州)


本州・四国で目撃例が多いのはツキノワグマです。
成獣で全長150m・体重90Kg程になります。(クマとしては小柄になりますが、危険な動物になります)
雑食なので何でも食べますが、主食は植物のようです。それも多少は関係があるのか、人間に遭遇すると逃げることが多いようですが、(元は比較的に臆病な性格)子育ての時期は大変危険です。小熊を守るために襲ってくることが多くなります。
昨今では、生息地の環境の変化・餌事情もあり人里まで出没するようになり、人間を襲う被害も出ております。
・ 臆病な性格だが、人間慣れ・子育て時期は危険
・ 山里の民家にも出没してくる
ヒグマ同様に人に慣れたり、子育て期間中は警戒心も強く注意が必要です。
山の餌事情も悪ければ、秋冬でも人里に降りてくる。こちらも足跡・フンなど登山中に見つければ、素直に下山を選択するのも賢明な判断になります。
直接ではないが、このキバネクロバエの幼虫はなんと熊のフンを食べて育つ特性があり、このハエを見つけたら近くに熊類の新しいフンがある可能性があります。
一つの指標として覚えておいて損はないと思います。


日本猿



日本本土全体的に姿を見ます。 成長すると体長60cm程度・体重20㎏程度になります。
基本的には人間に近づいてこないようですが、近づいたり声を上げたりして刺激してしまうと危険です。非常に知能が高く、ほとんど群れで行動しているので怒らせないよう、見つけたら静かに距離を取りましょう。引っ掛かれたり、噛まれたりする可能性があります。
※ 近年では人慣れした野生の猿も多く観光客を襲い食料を強奪する事例も出ております。 猿は目を合わせると威嚇とみなし攻撃してくる習性がありますので、けして目を合わせないようにして下さい。
・ 群れで行動をする
・ 動きが機敏で、木登りが得意
・ 目を合わせると威嚇してくる

猪(イノシシ)



イノシシによる被害は全国で多いようです。下あごには大きな牙があり、体重は180㎏にもなります。体長も最大で1.8mになるため、突進されるとその破壊力は絶大です。
基本的には人間を怖がって近づいては来ませんが、意外にもイノシシの知能は高く、海・川を泳ぐのも得意です。 更に人里に下りてエサを取るような個体は人間を怖がらないので注意が必要です。
ここまでの巨体でなくとも突進してこられたらひとたまりもありません、
・ 餌を求め人里にも降りてくる
・ 知能も高く・走り・泳ぎも得意
・ 子育て期には特に注意

アライグマ



アニメでも人気を集めた可愛らしいアライグマですが、元々は国内にはおらずペットとして輸入された個体が、逃亡・放棄されて今では全国に生息している(特定外来生物)になります。
見た目の可愛さとは裏腹に危険な動物になります、牙・爪は鋭く、回虫による幼虫移行症・狂犬病といった人間にも感染する病原体を保有する可能性があります。
特に、糞尿・血液・唾液・ダニなどの寄生虫には注意が必要になります。
もし発見した場合はアライグマの捕獲に農林水産課までお問い合わせ下さい。

まとめ
今回は登山・軽登山での遭遇する危険のある動物たちを取り上げてみました。 近年のアウトドアブーム以外にも人間が山に入る機会も多くなってきております。 逆に動物たちが山から山村へ降りてくることも多くなっております。 知識・備えをしておき、いざという時の為に準備しておくことも大切になります。
今回はここまでです。 ここまでのお付き合いありがとうございました。


全般ランキング

にほんブログ村
コメント