こんにちは。 いとちゃんです。今回は夏の行楽シーズンに海に行く・海水浴を楽しむ・アウトドアを楽しむ計画を立てている方も多いと思います。
行先の海や砂浜で子供達が危険な事故・怪我に合わない為にも楽しい計画の中に一部の知識として危険な生き物もいることを認識しておきましょう。
目次
身近な海・砂浜でも見かける危険な生き物
海毛虫
海毛虫には100を超える種類があり、中には毒を持ち人間を刺すものもいます。
見た目はゴカイなどを少し大きくしたような見た目、海毛虫は釣りをしている際に外道として引っ掛かることもある生物です。
刺激を与える、もしくは危険を察知したときに毛を立たせて外敵から身を守るというのが多くの海毛虫に見られる生態となっています。
この毛は中が空洞状態になっていて、そこに毒液が含まれています。
仮に海毛虫を素手で触ったとするとこの毛が毒針の役割を果たしますので、人間の身体にとっては非常に有害です。
しかもこの毒針は抜いたからといって解毒・対処できるわけではなく、一度刺されば毒液が体内に侵入してきますので場合によっては相応の治療が必要となります。
そんな海毛虫の大きさですが、こちらは成虫でだいたい10㎝~13㎝ほどです。
海に生息するこうした虫類の中では比較的大きな生物と言えるでしょう。
見た目に関しては種類によって異なる部分がありますが、背中の正中線に暗い色をしたまだら模様の円が浮かび上がっていることが多いとされています。
ちなみにゴカイよりも見た目の禍々しさが際立っているので、正直パッと見た瞬間に「これは触ってはいけない生物だ…」と気付くはずです。
海毛虫は夜行性であり、日中は砂地になっている海底に身を潜めていることが大半です。
一昔前は海水浴は裸足で平気というイメージがありましたが、安全を考えるとマリンシューズなどを履いて海水浴を楽しむのが良いと思います。
海毛虫に刺されると患部が赤く腫れあがり、1日ほど痛みが続くケースが多いようです。
なお、コンプラニンの毒性は非常に強いわけではありませんが、数日経っても腫れと痛みが引かない場合には病院へ行き診察を受けてください。
症状がひどいときにはステロイド外用剤などを用いて治療することになります。
(とは言え、そこまで腫れがひどくなることは稀です)
海毛虫に刺されたときの対処法としては、まず刺さった毒針を抜きます。
このとき、手で取ろうとするとその手に刺さる恐れがありますので、セロハンテープやガムテープを使って丁寧に取り除きましょう。
その後は流水で洗い流し、市販の消毒液を吹きかければ大丈夫です。
カツオノエボシ(電気クラゲ)
カツオノエボシまたの名を電気クラゲと呼ぶ方もおられるようです。
毎年行楽シーズンになると、必ずと言っていいほどニュースになるので、その名前を聞いたことがある方は多いと思いのではないでしょうか。
クラゲのような見た目、刺されると強烈な痛みがあるため別名「電気クラゲ」とも呼ばれています。
カツオノエボシの特徴は鮮やかなブルーの体色です。泳ぐ力はほとんど無いので、水面付近を漂っており、一見ビニール袋が浮かんでいるように勘違いしてしまいます。
浜に打ち上げられると、その綺麗な青色からついつい手を伸ばしてしまいそうになりますが、お子様が絶対に触れないようにしましょう。
浜辺に打ち上げられているカツオノエボシも触れてはいけません。死んでいたとしても刺激に反応して、「刺胞」と呼ばれる毒針が発射されてそれによる被害が後を絶ちません。
刺されると強烈な電撃を受けたような激痛が走り、痛みや炎症が長時間続いてしまいます。
刺された時の応急処置
カツオノエボシに刺されてしまった時は、まず刺されてしまった患部を海水で洗い流すようにしましょう。また、素手で触らないようにして触手を除去するようにしてください。除去した後は氷などの冷水で冷やし、すぐに医療機関での治療を受けるようにしましょう。
間違っても、患部に砂や真水をかけないように注意しましょう。・患部をのぞき込むのもNG
これは浸透圧の差によってさらに毒が体内に流れ込みやすくなってしまうからです。また砂をかけてしまう方もいますが、こちらも毒針を肌に擦り込むようになってしまいますので行ってはいけません。
患部をのぞき込むこともカツオノエボシに刺されたときには行ってはいけません。のぞき込んだときの刺激によって毒針が発射されてしまうことがあります。応急処置を行った後は、医療機関での治療を早急に行ってください。
しかしながら、どんなに注意を払っていても、気付かずに刺されてしまうこともあります。また、砂浜に打ち上げられているカツオノエボシを気付かずに素足で踏んでしまうことも、、、 被害に遭わないためには肌の露出をしておかないこと、またクラゲ除けローションを使用しておくことが対処法となります。
アカエイ
アカエイは、長く伸びた尾の付け根に鋭い毒針を持っている、非常に危険なエイの仲間です。
体の背面が赤っぽく見えることからその名がついたとされています。
平均でも体長1m程度にまで成長しますが、大きいものでは2mを超える個体も確認されており、その姿はまるで泳ぐ座布団のようです。
季節問わず1年を通じていつでも見られる生物です。
しかし、繁殖期である5月~6月頃の初夏や、水温が上昇してアカエイが活発になる夏から秋にかけては、特に浅瀬に集まりやすいと言われています。 よく防波堤などからでも確認されています。
アカエイの毒針
アカエイは、尾の付け根から中程にかけて、長く太い針を持っています。
この針こそが、私たちの脅威となる毒針です。
針にはギザギザした棘がいくつもあり、刺すだけでなくノコギリのように切り裂く働きもあります。
アカエイの毒はタンパク質系なので、体内に入ると細胞そのものを破壊し始めます。
毒を持つエイは他にもたくさんいますが、アカエイの針はその中でも毒性が強く、非常に危険な種です。
アカエイに刺されると、直後から鈍器で殴られたような激しい痛みを感じ、しばらく経つとズキズキと疼くような痛みに変わります。
刺されてから数時間は痛みが引かず、人によっては発熱、嘔吐、血圧低下、痙攣などを発症します。
さらに、アナフィラキシーショックによる意識障害や呼吸困難を引き起こす可能性もあり、最悪の場合死に至るケースも報告されています。
アカエイに刺されないための注意事項
アカエイは、川や海などの水深が浅い箇所を好み、砂泥底に潜り込んで生活しています。
アカエイに刺される被害で多い状況は、釣りやサーフィン、潮干狩りなどで浅瀬に立ち入った際、その存在に気づかずうっかり踏んでしまったときです。
海水浴シーズンになると特に被害が続出し、毎年ニュースで取り上げられるほどです。
アカエイの危険性は周知されているにも関わらず、その被害件数が減らないのは、それだけ気づきにくい場所に潜んでいるからと言えるでしょう。
砂浜はすり足走行
気付かずにうっかりしてアカエイを踏みつけて、ビックリしたアカエイに尻尾で攻撃される事例が多いようですのですが、すり足走行で足の先にアカエイが当たってしまうと嫌がって逃げていくようですので、マリンシューズなどを履いて海水浴をする場合はすり足走行をお勧めします。
もし、アカエイに刺されてしまったら
アカエイに刺されると、先に述べたとおり激しい痛みが長時間続きます。
万が一刺されてしまったら、すぐに救急車を呼んで必ず病院へ行きましょう。
救急車が到着するまでの応急処置として、まずは慎重に毒針を取り除き、患部を水やお湯で洗い流した後、毒を絞り出します。
出血が多い場合は止血する必要がありますが、足首を刺されたのであれば太もも辺りを縛って圧迫しましょう。
太ももには動脈があるため、血の巡りを遅らせることができます。
また、アカエイの毒はタンパク質系のものなので、熱に弱い性質があります。
そのため、40℃くらいのお湯に患部を浸けると毒素が中和され、痛みを和らげることができるので効果的です。
アンドンクラゲ
アンドンクラゲとは、傘の大きさが直径3センチほどで、触手の長さが15センチ程度の大きさの毒クラゲです。行灯(あんどん)に似た姿が特徴で、傘は無色透明、触手は乳白色をしています。
アンドンクラゲは「電気クラゲ」と呼ばれることもあり、触手には強烈な刺胞毒があります。
日本近海でアンドンクラゲがよく見られるのは6~8月。とりわけ、お盆を過ぎた頃に話題になることが多くなります。
群れで生活していることがおおく、1匹見つかればその仲間も近くにいると考えられます。
※ よく子供の頃に祖父母・親から(お盆を過ぎたら海には入るな)っと言われたことはありませんか!?
まさに大量発生する時期になります。
もし、アンドンクラゲに刺されたら
アンドンクラゲの触手に触れると、ビリビリといった強い痛みを感じます。
アンドンクラゲやカツオノエボシは電気クラゲとも呼ばれますが、刺された時に電気が走るような強い痛みを感じることが由来です。
刺された患部は赤くなり、みみず腫れや水ぶくれになります。
毒の作用で皮膚の組織が大きなダメージを受けると、傷跡が残ってしまう場合もあるようです。
刺された場合はまず、患部を海水で洗いましょう。
刺された患部は、海水でよく洗い流しましょう。患部には刺胞が残っている可能性があるので、こすらないように注意してください。
触手が肌に残っていたら、タオルやピンセットなどを使って取り除きましょう。
痛みや痒みが酷く、我慢が出来ないような場合は、市販の抗ヒスタミン・ステロイド系の軟膏を使ってみましょう。症状を和らげることができるかもしれません。
痒みに抗ヒスタミン系、炎症にはステロイド系が効きます。
アカクラゲ
アカクラゲは傘の放射線状のしま模様が特徴的な、旗口クラゲ目・オキクラゲ科に分類されるクラゲの一種です。
個体差はありますが、傘の直径は10~15cmほどで、触手は長いものだと2mにもなる個体もいます。
アカクラゲは、北海道から南の日本近海に生息しています。
アカクラゲの触手には『刺胞(しほう)』と呼ばれる毒針と毒液が入ったカプセルがあります。
そのため、刺されると強い痛みを感じ、ミミズ腫れや水ぶくれなどの症状を引き起こすします。
もし、アカクラゲに刺されたら
① まずは海から上がりましょう。
② 患部を擦らないでください。まだ刺胞がくっついていて、擦ったことによってさらにひどい事になるケースが多いようです。
擦らずに、刺胞が付いていたら慌てず剥がしてください。
③ 海水でよく洗い流してください。まだ刺胞が付いているかも知れません。この時も擦ってはいけません。
また、真水の方が良いかと思われるかも知れませんが、これは駄目です。クラゲは海の生き物ですので、真水は浸透圧の影響により刺胞が刺激されさらに刺胞から毒針を出すかも知れません。
補足 触手を取り除く際、素手で触ってしまうとさらに被害が拡大してしまう恐れがあるので、ピンセットやタオルなどを使うといいそうです。
アカクラゲは、死んでも毒性は残るそうですので、見つけても触らないようにしましょう。
まとめ
今回は夏の行楽シーズンに向けて・家族・友人・などで海を楽しむための知っておきたい知識・対応などを紹介してみました。
以外にも日本の海にも危険な生き物は数多く一度に紹介しきれない部分もありますので、何回かに分けて紹介できたらと思っています。
今回はここまでです。 ここまでのお付き合いありがとうございました。
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