こんにちは、いとちゃんです。 今回は夏の行楽シーズンを海で楽しむために知っておきたい海の危険生物・第三弾を紹介していきたいと思います。
毎年何件もの被害が報告されていますので、楽しく海を満喫するために、少しでも知識として知っておきましょう。
目次
砂浜・浅瀬・磯で見かける危険な生き物
ウンバチイソギンチャク
直径5cmから15cmの猛毒のイソギンチャクです。
イソギンチャク類では最も強い毒を持つ種類といわれています。ハブ毒の20数倍と聞いたこともあります。まさに猛毒です。名前の由来も、「海の蜂」からウンバチと言われているそうです。
握りこぶしくらいで、バフン(馬糞)のようなものからサンゴに擬態しているものまで様々な形態をとります。刺されると赤いポツポツとした刺胞球のあとが付き、とても激しい痛みに襲われます。ハブ毒の数倍もあるので非常に危険です。
潮干狩りや磯遊びなどで、歩いているときに足元の素肌が触れると危険です。足が当たりやすい岩の側面やサンゴの付け根に付着して生息していることがよくあります。浅い海でシュノーケリングを行う際も注意しましょう。素肌が触れると危険です。手のひらなどは比較的皮が厚いのですが、それ以外のところは皮膚が弱いので要注意です。海水温が高くても、ラッシュガード等の薄手のウエアを着ることがおすすめします。
もし、刺されてしまったら!?
① こすらず、海水で刺胞球を洗い流します。
② ポイズンリムーバーで毒を吸い出して、氷や冷水で冷やす。
③ 患部を冷やしながら、病院へいきます。(救急車を呼ぶ)※毒性が強い為
ラッパウニ
ラッパウニはウニに見えない容姿が特徴の有毒のウニになります。
ウニは毬栗の様な形だけでなく、ラッパ型の針をしておりその中に叉棘と呼ばれる短い棘があります。
ラッパウニの棘は内側に向けて生えてます。また、棘は谷折りになっている箇所に生えている為、
刺されると言うよりは噛み付かれると表現した方が正しいかもしれません。
また、針よりも長い管足と呼ばれる器官もあり、その管足で周りの石、貝殻、植物の葉を身に纏っています。
カモフラージュの為にしていると考えられていますが、人間の目で見る場合発見は容易です。
むやみに触らない様にして下さい。
ラッパウニは針も長くなく、棘も短い為手袋を着用すれば刺される心配はありません。
しかし、浅瀬の岩場にも生息している為サンダル等で遊ぶ場合刺される危険があります。
刺された場合、神経毒の為個人差はありますがしびれや息切れ、痙攣等の症状を引き起こす可能性があります。
もし、刺されてしまったら!?
① 棘は素手で触らぬ様取り除く(ピンセットなど)
② 患部を水で洗い40~50度のお湯に付けると痛みが和らぐ
③ 医療機関を受診する(救急車を呼ぶ)
オニヒトデ
体長:15~30cmほどで、かつて大発生し、サンゴの食害により有名になったオニヒトデです。
大型のヒトデで表面に多数のトゲがあり、ほとんどの個体はトゲの先端が赤色になっています。全体は青色~灰色で、オレンジ色の強い個体もいます。
好き好んで触る人はいないと思いますが、トゲには強力な毒があり大変危険です。
刺されると猛烈な痛みがあり、痛みは数時間~数日にわたり続くことがあります。患部は腫れあがり、肉が裂けるほど腫れる人もいるようです。
場合によってはアナフィラキシーショックを起こして重症化し、最悪の場合は死に至ります。ダイバーなどのオニヒトデによる死亡例は、アナフィラキシーショックによるものがほとんどです。
もし、刺されてしまったら
見える範囲の大きさのトゲをピンセットなどで取り除きましょう(オニヒトデのトゲは折れやすく、体内に残っている場合があります)。このとき、まっすぐに引き抜かないとトゲが折れて体内に残ってしまう場合があるので、注意が必要です。
トゲを取り除いたら、我慢できる程度のお湯(40~45℃程度)に患部を1時間以上つけます。ポイズンリムーバーを用いるのも有効です。
これらはあくまで痛みを和らげる応急処置ですので、すぐに医療機関で処置してもらいましょう。
タガヤサンミナシガイ
タガヤサンミナシガイとはイモガイ科に属する貝の総称で、その数は実に500種類以上。
歯舌(しぜつ)という舌のような器官を銛(もり)のように鋭く発達させており、ここに強力な毒があります。
種によって毒の強さが違い、中には人間を死に至らしめるものも…。実際、日本でも死亡例が複数、報告されています。
そんな恐ろしいイモガイの毒ですが、新薬の材料として注目されているという意外な一面もあるようです。
もし、刺されてしまったら
特に強力な毒をもつイモガイ科の貝類、刺されてしまったら場合、めまい・運動失調などの症状が見られるようです。
※ もし、海中で刺されてしまった場合は溺れてしまう危険性がある為、速やかに海から上がりましょう。
その後ポイズンリムーバーを使用して毒を吸い出して・刺された部位と心臓間を圧迫(タオルなどで縛る)して毒が全身に周らないようにしましょう。
その後、救急車を呼び医療機関を受診しましょう。
アンボイナガイ
(ハブガイ・殺人ガイ)ともいわれ、サンゴ礁域に生息する、殻の長さが10cm程にもなるイモガイ科に属する巻き貝です。
アンボイナはその中でも最も毒が強いイモガイで、口の中の歯舌(しぜつ)という矢状の舌で毒を打ち込み、魚を食べます。
命にかかわるほどの猛毒で、コノトキシンと呼ばれるイモガイが作り出す毒です。
コブラよりもはるかに強い猛毒になります。
この毒は神経毒のため、刺されても痛みはほとんど無く、体が痺れ、浅いところでも溺れる危険性があり、多くの死亡例があります。
溺れてしまう例が多いので、実際はイモガイの被害によるケースもかなり多いのではといわれています。
もし、刺されてしまったら
毒が強力ですので、緊急性が高い処置が必要になります。
海中で刺された場合、直ちに浜に上がりましょう。
ポイズンリムーバーで毒を吸い出し(その間に周りの人に救急車を呼んでいただきましょう)タオルなどで幹部と心臓間を縛りましょう。
もし、救急車が到着前に症状が急変したら、すぐに人工呼吸、心臓マッサージを行いながら日陰で休ませてもらいましょう。(それ程の強力な毒になります)
間違っても食用の巻貝と間違えて、素手で捕まえるのは止めましょう。
まとめ
今回は夏の行楽シーズンで気を付けておきたい海の生き物を続けて紹介してみました。
アウトドアライフなど海・川・山と楽しくなる季節ではありますが、どこにでも危険はあるという事を認識して行動を取ることが大切になります。
皆様の行楽シーズンをより楽しむための知識になれば幸いです。
今回はここまでです。 ここまでのお付き合いありがとうございました。
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