こんにちは、いとちゃんです。 今回は自転車のサドルの位置・角度調整で乗り心地はどう変わるのか?(初級編)について取り上げてみたいと思います。
サドルの調整でペダリング・上半身の体幹・お尻の痛みの軽減につながるのか参考になればと思います。
目次
サドルのポジションを決める要素は!?
① サドルの高さ
② 前後の位置
③ サドルの角度
自分にとって最適なサドルポジションが見つけられると
- より楽に・楽しく乗れるようになる(手足のしびれ・痛み、腰や首の痛み・疲労感が軽減)
- ペダリングもスムーズに、より速く走れるようになる(ケイデンスも維持しやすくなる)
サドルの調整に使用する工具は!?
ヘックスレンチ・六角レンチは4・5・6ミリの3サイズあるとだいたい対応できます。
サドルの高さのポジションはどう決める!?
シートクランプを緩めシートポストを上げ下げすることにより高さを調整します。
その際シートポストは、まっすぐ上に抜き・まっすぐ下に挿します。
ねじりながら回すとシートポストにギザギザの傷が付きますので、できるかぎりまっすぐ抜き挿しましょう。
高さの目安は、シートポストにレベルが刻まれているので、その「MAX」またはレベル線が刻まれている範囲内でのを高さの上限にします。
これはこれ以上伸ばすとシーポストが折れる危険性が高まる基準なので必ず守りましょう。
写真のように、シートに座ってペダルに足をかけて一番下(下死点)にした状態で膝が軽く曲がるくらいがベストと言われています。
これは足の指の付け根(母指球)がついた状態と思うといいかもしれません。
ペダルに足を完全につけると、かかとがついた状態で足が伸び切るぐらいになります。
※ ロードバイク慣れていない・シートにお尻をつけた状態で足がつかないと怖い場合などは、シートに座った状態で爪先が地面につくポジションに調整するのも良いと思います。
サドルの高さが決まったらサドルの座面からBBの中心までの長さを覚えておくと、自転車を乗り換えた際に自分に合ったシート高さを出しやすくなって便利です。
高さが決まったらシートクランプを締めていきます。
シートポスト/ステムなどを調整する際、締めすぎて破損させないためにトルクレンチを使用することをおすすめします。
もしもトルクレンチを使わない場合は、体重をかけたり腕の⼒まで⼊れたりせず⼿の⼒だけで締まるくらいを目安にしてください。
締め過ぎに注意です。
シートの前後の右面と左面を右手と左手で同時に叩き、前後左右を入れ替えて同じようにシートを叩きます。
このときシートが動かなければ大丈夫です。
サドルの前後位置をどう決める!?
サドルの前後位置の調整方法もシートポストによって異なりますが、大体の基本は、シート下に位置するネジを緩めると調整できるようになります。
また、同時にネジを緩めている時に角度も調整できるものもあります。
※ サドル・シートポストにより、ネジの1・2本止めなどあります。
シートポストがどんなタイプでもシートの高さ+前後位置をセットで調整し、角度はその前後で調整することを基本とすると調整し易いと思います。
この理由は、シートポストが地面に対して垂直でないため、サドルの前後位置はサドルの高さを変えると微妙に変わってしまうからです。
ですのでサドルの高さを決めて、その時に前後位置調整をすることをセットにするとスムーズです。
ではサドルの前後位置は何に影響してくるのでしょう?
大きくは次の二つだと思います。
① 上半身の重心移動による姿勢変化(比較的お尻重心で上半身が立っているか、比較的手の方に重心が移り前傾姿勢になるか)など
② ペダルを一番下にした状態での膝の角度(シートの高さの影響が大きいですが、シートの前後位置によっても膝の角度は左右されます。)
この辺りを意識しながら、自分にしっくりくるシートの前後位置を調整してみてください。
同じ人間でも使用目的・筋力・身長・腕・足・の長さの変化によって良いシートポジションは変わってきます。
自転車に乗り込んでゆく過程でぜひ色々試してみてください。
サドルの角度はどう決める!?
サドルの角度を変更する方法はシートポストの種類によって異なりますが、基本的にはサドル下にあるネジを回すことでネジを緩めて調整します。
初期ポジションはサドル角度は地面と平行を基本にして高さ調整・前後調整でしばらく乗り味・ポジションを確認したのちに、自分に合わせた角度調整をすることお勧めします。
※ 1度に全部調整してしまうと後でどこが自分に合わないのか分からなくなる為、
シートの前下がり調整
サドルを前下がりに調整した場合の特徴
メリット
重心が前傾になる為ペダルに力が伝わりやすい
スピードを出しやすくなる
股下・恥骨などの痛みが軽減する
前下がりのサドル角度は、体重を乗せやすいためスピードを重視する場合の角度です。
ただ十分な筋力・体幹・持久力がなければハンドル荷重になり腕・手首などが痛くなることもある。
また股間が痛くなる場合は、サドルの前を若干下げ気味にすると痛い箇所に当たらなくなり負担が軽減する場合もあります。
シートの前上がり調整
サドルを前上がりにした場合の特徴
メリット
重心がサドルにかかりやすくなる為、腕・手首・首などの痛みが軽減する
お尻に体重をかけて座れる
サドルを前上がりに調整した場合はお尻に体重をかけて座れるので、腕が疲れてしまう人は試しても良いと思います。
ですが、股間に当たるほど上げてしまうと今度は股間が痛くなってしまうかもしれません、ですので前上がりに調整する場合は少しずつ上げて乗り味を確認することをお勧めします。
まとめ
今回は自転車のサドルの位置・角度調整で乗り心地はどう変わるのか?(初級編)について紹介してみました。
自転車の調整や整備、全てに共通することですがボルトやナットの締め込み過ぎには十分気をつけてください。
シートポジション調整の場合は締め込みすぎると、素材によってはシートポストなどが割れる可能性があります。
シートポジションは自由に変えられるので、色々試して自分にあったシートポジションを見つけてみてください。
今回はここまでです。 ここまでのお付き合いありがとうございました。
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