
こんにちは、いとちゃんです。 今回は、冬場のアウトドア・軽登山・などで出会う事もある危険な生き物・動物などを取り上げてみたいと思います。
夏場とは違い、(藪かき・日差しの強さ・害虫など少なく)外は気持ち良く活動しやすい季節ではありますが、知っておくと身近の危険・リスクなどを避けられることもありますので、一緒に勉強しておきましょう。
ロリポップ!
目次
冬場の山・山間部の動物は冬眠していない!?

冬が近づきくに連れて自然環境で生息している野鳥・哺乳類動物・昆虫類たちも越冬・冬眠の準備が始まります。
しかし、私たちの暮らしのすぐ近くで生息している動物では、冬眠しない一年中生息しているものから屋内で繁殖を続ける生物をご存知でしょうか!?
冬は暖房設備器具のおかげで家の中が暖かい気温が保つ建物は、鳥・虫・獣たちにとっても寒さをしのげる快適な空間になります。
冬眠しない・秋に餌が少なく冬眠できない・人慣れして山から民家に降りてくる、害虫・害獣・害鳥によって様々な影響・危険を及ぼす恐れがあるため、冬場でも注意すべき点になります。

身近な危険な生き物・キョン

キョンは小型のシカ科の仲間です。肩までの高さは40cmほどで、中型犬と同じくらいの大きさです。
本来は中国南部や台湾に生息し、1960~80年代に、野外に定着したと考えられています。
環境省により、生態系等に被害を及ぼすおそれのある特定外来生物に指定されており、野外に定着した個体の根絶を目指した防除が必要です。
キョンが定着して以降、生息分布は拡大し、生息数は増加しており、関東周辺で繁殖が確認されています。
早ければ生後半年程度で妊娠し、1頭のメスが1頭の子を産みます。
森林内や林縁部で主に木の葉やドングリ類等を採食して生活していますが、近年では住宅地付近にも出没し、花壇や家庭菜園で採食する姿が目撃されています。
キョンによる被害として代表的なのが食害です。キョンは森にある新芽や草を好んで食べるのですが、数が圧倒的に多いので、全て食べつくし、森全体の生態系を破壊している状況にあります。
冬場などで森の草木が少ない時は、人里まで下りてきて、畑になっているトマトやスイカ、明日葉などの農作物を食い荒らしますし、家の庭に植えている芝生や道路端の花壇の花も被害にあいます。特にキョンが生息している房総半島には、滅多に人が来ない別荘も多くありますので、食べられ放題ということになります。
キョンによる被害で次に紹介するのは、山ヒル(ヤマビル)の媒介です。人の衣服に付着して血を吸ってくる山ヒルというのは、その名の通り普段は山の中にしかいません。ところが住宅地で噛まれる被害が続出したので調査してみると、キョンによって運ばれてくることが判明しました。
この害獣の一頭当たりの被害額は、シカやイノシシと比べると非常に少額です。しかし頭数が凄いので、これからも被害件数や被害額は増えていくでしょう。キョンの被害を食い止めるには、年に数千頭のペースで捕獲していかないといけないのですが、現在では年に数百頭が精いっぱいの状況です。

ハクビシン

ハクビシンは本来、東南アジアを中心に台湾、中国に生息している外来種です。もともと日本にはいなかった動物だと考えられています。
日本には江戸時代に持ち込まれたという記録や、第二次大戦中には、毛皮用に飼育されていた事実もあります。しかし、ハクビシンの毛質はよくないので放逐され、戦後になって個体数を増やしたと言われています。
ハクビシンは、体や糞尿に多くの雑菌や病原体が付着しているため、人やペットに健康被害をもたらす危険性があります。また、噛まれたり引っ掻かれたりする可能性もあります。
- 食中毒:サルモネラ菌、カンピロバクター菌、エルシニア菌などの病原菌が原因で食中毒を引き起こす可能性があります。
- 皮膚病:ヒゼンダニ科のダニによる疥癬という皮膚病を発症している可能性があります。
- 感染症:トキソプラズマ症やE型肝炎、SFTS(重症熱性血小板減少症)などの感染症を引き起こす可能性があります。
- 噛み傷:ペットがハクビシンに噛まれた場合は、病院で何針も縫うなどの大怪我を負う可能性があります。

タヌキ

日本人になじみ深い哺乳類の代表格ともいえるタヌキですが、主に夜行性ということもあり、その姿を直接見たことのある人はそれほど多くないでしょう。タヌキは日本を含む東アジアに分布しており、山地から都市にかけて広く分布しています。頭胴長は50-60cm、体重は3-5kg。目の周りと足から肩にかけて黒色で、他は茶褐色~灰褐色です。食性は雑食で、植物の果実や芽、昆虫や甲殻類、両生類などを食べます。複数の個体が同じ場所に糞をする“ため糞”をする習性があります。
タヌキは、狂犬病や寄生虫、雑菌を持っている可能性があり、噛まれたり、フン尿による悪臭や騒音被害、農作物への食害などの被害をもたらす可能性があります。
- 噛まれると、狂犬病や雑菌によって発熱や傷口の炎症を引き起こす可能性があります。噛まれた場合は、速やかに傷口を流水で洗い流し、病院を受診しましょう。
- ヒゼンダニというダニによって引き起こされる疥癬症(かいせんしょう)という皮膚病にかかる可能性があります。疥癬症にかかると、腹部や胸部、大腿内側などに激しいかゆみが生じます。
- タヌキは警戒心が強く、むやみに近づいたり触れたりすると、唸ったりかみついたりする可能性があります。
- タヌキは水辺の林に生息しており、屋根裏や海岸部・河川沿いの家屋に侵入する可能性があります。
- タヌキは鳥獣保護管理法により、自治体の許可なしで飼育することはできません。

クマネズミ

都市部・農村部の建造物とその周辺・ビルや天井裏など比較的乾燥した高所に生活し、高さと幅が10cm位の空間が好まれる傾向がある。都心の高層階ではドブネズミより優占する、伊豆諸島・小笠原諸島・琉球列島などを含む小島嶼では森林にも生息する。
俊敏で登坂能力に優れ細い針金でも上手にわたることが出来る。泳ぐことは出来るが好んで水の中にはいることはない、都会では夜行性で毛皮をたびたび壁にこすり付けるので黒または灰色のサインが建物に残る。多くのネズミ類と異なり巣穴にたくさんの餌を蓄える習性(貯食性)や体内に大量の脂肪を蓄える習性(貯脂肪性)を持たず、温暖な地域以外では食料のある都市部でしか越冬できない。
感染症の媒介
- サルモネラ菌、レプトスピラ菌、ハンタウイルスなどの病原菌を保有しており、人間に感染症を伝染させるリスクがあります。
- ネズミに噛まれることで、鼠咬症(そこうしょう)を引き起こす可能性があります。
生活用品の損害
- 門歯が一生伸び続けるため、硬いものをかじる習性があり、食品や衣類、ケーブルなどを破損させる可能性があります。
- ガスホースや電気配線をかじられると、爆発や停電、火災などの危険性があります。
アレルギー反応
- ネズミのふん尿やダニによって、雑菌による食中毒や皮膚炎、喘息などのアレルギー症状を引き起こす可能性があります。
精神的な被害
- ネズミがいることで不安やストレスを感じ、生活に影響することがあります。

コウモリ

コウモリ(蝙蝠)は、脊椎動物亜門哺乳綱コウモリ目に属する動物の総称です。日本に棲息するコウモリの中で唯一の家屋を棲家とするコウモリがアブラコウモリとなります。家屋の屋根裏・天井裏に巣を作るため「イエコウモリ」とも呼ばれます。
市街地を中心に、平野部に広く分布して夕方の空に普通に見られます。人家の無い山間部には棲息しません。
コウモリには病原菌が付着している可能性があり、ヒストプラスマ症や狂犬病、アルボウイルス感染症などの感染症を媒介する危険性があります。
危険性がある感染症
- ヒストプラスマ症:コウモリや鳥のフンに多く存在する菌を吸い込むことで発症する肺感染症です。高熱や咳、呼吸困難などの症状を引き起こすことがあります。
- 狂犬病:感染動物の唾液に含まれるウイルスが、噛まれたり引っかかれたりすることで体内に侵入します。発症すると強烈な発熱、頭痛、嘔吐、筋肉の緊張や痙攣などの症状を引き起こし、ほぼ100%の確率で死に至ります。
- アルボウイルス感染症:節足動物が媒介するさまざまなウイルスの総称で、関節痛・発疹・リンパ節の腫れなどのインフルエンザに似た症状を引き起こすことがあります。また、脳炎や出血熱などの症状が出ることもあります。

鹿

日本国内で単にシカと言うときは、ニホンジカ を指すことが多い。1980年(昭和55年)頃に房総半島で野生化した外来種のキョンを除き、ニホンジカは日本に分布する唯一のシカ科動物であり、大きな哺乳類の少ない日本ではニホンカモシカと並ぶ代表的な大型動物である。
※ 鹿の危険性
特に繫殖期のオスには注意しましょう、鹿に襲われ角に刺され死亡事故も出ています、、、
【交通事故】
- 臆病なシカは、追いかけたり刺激を与えたりすると道路に飛び出し、交通事故を引き起こす危険性があります。
- 日没や夜明けの前後は特に注意が必要です。
【農作物への被害】
- イネ、飼料作物、野菜を中心に、ムギ、マメ類、果樹にも被害があります。
- 特に餌の乏しい冬から早春の時期、二番穂や農地、林道、農道のり面、果樹園などの雑草を食べに集落にやってきます。
【感染症のリスク】
- シカにはマダニが寄生しており、人が噛まれると、さまざまな感染症を発症するおそれがあります。
- 特に危険なのは「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」です。
- 生または加熱不十分な野生のシカ肉を食べると、E型肝炎ウイルス、腸管出血性大腸菌や寄生虫による食中毒のリスクがあります。
【シカとの接し方】
- シカを見つけた場合は、静かにその場を離れましょう。
- 背中を見せたり、走って逃げると向かってくることがあるので、ゆっくりと後ずさりしながら離れてください。
- 接近が避けられない場合は、逃げ道を明け渡し安全な場所に避難してください。

鳩

土鳩
全体が灰色で首元が光沢のある緑色をしたハトを公園などでよく見かけると思いますが、あれが「ドバト」です。
一般的に「ドバト」と呼ばれていますが、種類としての正式名称は「カワラバト」で、もとは中央アジアなどに分布していたものが1500年ほど前に日本に渡来した外来種です。
伝書鳩やペットとして人が飼育しやすいように品種改良されたカワラバトが、逃げて野生化したものを「ドバト」と呼ぶようになったと言われています。その由来は「塔に住むハト(塔鳩)」や「寺のお堂に住むハト(堂鳩)」からきているという説もあります。
キジバト(山鳩)
「キジバト」は、「ヤマバト(山鳩)」とも呼ばれ、主に山岳地帯に生息していた種類ですが、森林の開発などにより環境が変化したことから農村地域にも住み着くようになり、近年では市街地で見られることも増えています。
キジの雌に体色が似ていることが名前の由来とされています。
ハトの糞には、さまざまな感染症の要因となる細菌やウイルスといった病原体が含まれています。
乾燥した糞が飛散し、それを吸い込むことで人に感染します。
健康な人には感染してもめったに発病することはありませんが、幼児や高齢者など、病気への抵抗力が低い人は、重大な健康被害を引き起こす場合があるので要注意です。
また、糞に含まれている物質や細かい羽毛を鼻や口から吸入することにより、アレルギー性喘息が引き起こされる危険性もあります。
怖いのは糞だけでなく、ハトそのものも身体にノミやダニといった寄生虫がいます。
ハトが飛び立つときなど、ノミやダニの死骸が飛び散るなどで人への影響が危惧されます。
糞やハトの体から離れた寄生虫が家の中に入り込んでしまうと、寄生虫に刺されてかゆみや皮膚炎といったアレルギー症状を発症することがあります。
健康を守るためにもしっかりとした対策が必要です。

カラス

世界には40種類以上いると言われているカラスですが、そのうち日本では、都市部でよく見かけるハシブトガラスとハシボソガラスの2種が主に生息しており、それに加えて渡り鳥として飛来する3種の合計5種のカラスが確認されています。
黒く大きな容姿と、よく知られた知能の高さから恐れられ、時には迷惑がられることもありますが、他の野生鳥獣と同じく鳥獣の保護及び管理並びに狩猟の適正化に関する法律(鳥獣保護管理法)により保護されている側面があり、昔から私たちの生活に密着し、共存して生きてきました。
【危険性】
- 繁殖期に、巣の近くを通行する人が威嚇や攻撃される
- 早朝や夜間にけたたましい鳴き声をあげ、安眠が妨害される
- 子犬や子猫などのペットが襲われる
- 公園などで、人が持っている食べ物を横取りしようとしたり、スーパーの買い物袋をつつかれたりする
【被害を防ぐには】
- カラスが近くに巣を作らないよう、生ゴミなどは家の外に安易に出さない
- ハンガーもできるだけ外には出さない
- カラスが威嚇している場合は、その場から遠ざかるか、迂回する
- 巣を見つけても巣の下で立ち止まったり見上げたりしない
- 頭・肩を覆うように傘を差す
- 頭を守るために帽子をかぶる


まとめ
今回は、学んでおこう!! 冬でも注意しておきたい身近な危険な生き物について紹介してみました。
昨今のアウトドアブームで、山に登られる方も多いですが、自然の驚異もさることながら、山や近場に住む生き物についても良く知っておくことも大事になります、山に登らなくても住宅地にも出没する機会も増えていますので、万が一にも嚙まれた・怪我をした・という事が無いようにしましょう。
今回はここまでです。 ここまでのお付き合いありがとうございました。




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