
こんにちは、いとちゃんです。今回はチェーンの注油について取り上げてみたいと思います。
いつもベストコンディションで自転車に乗りたいのなら、日ごろのメンテナンスは欠かせません。
メンテナンスといえば、掃除と注油、この2つの繰り返しですが、注油はとても繊細な作業です。
手っ取り早く、大体の場所で注油していませんか? スプレーとかで!?
これでは潤滑するどこか、タイヤやブレーキシューなどの油が付いてはいけないゴム製品に油が飛び散るばかりではなく、潤滑に必要なポイントに入り込まなかった油が、まるで泥のように汚れを拾って、逆効果となってしまいます。
そうなっては走行中の危険につながりますので、ぜひ注油のポイントをチェックしておきましょう。

目次
チェーンの注油はどのあたりに注油したらよいのか!?

まずはチェーンとチェーンのローラー部分に注油します。このポイントに約一コマずつ、注油してください。
チェーンオイルの粘度(どろどろ具合)によって、すっと浸みこむ場合と、しばらく(数秒)かかる場合があります。
すべてのピンに注油したら、自転車をスタンドに乗せた状態で、クランクを手で回して、変速させて、オイルをなじませてください。
何故全てのピンに一個づつするの?
一つ一つ丁寧に注油してください。雑に注油して、溢れた場合は後ですべて拭き取ってしまいます。
どこからスタートしたのかわからなくなるという場合は、チェーンを組みつけるときに使用したところを目印にしてください、又はピンのコマ数を覚えておいても良いかもしれません、
例 120コマ 130コマなど
※ チェーンが汚れていて、見分けがつかない場合 そういう方は、注油の前に、チェーンを洗浄してください。
注油した後は、できればしばらく(およそ30分以上)はそのまま放置してください。オイルがなじむ期間です。
それから、チェーンのプレート部分に付着したオイルをふき取ってください。
プレートにオイルを残しておく必要はありません。オイルが必要な個所は、ピン(リンク)のみです。それ以外の場所に残ったオイルは、むしろ汚れを寄せ付けるだけです。

ディレイラー類の注油

フロントディレイラー。注油する箇所は、8本のピン(リンク)のみです。 いろいろ回り込まないと、見えません。たとえばこの2か所。

注油した後は、しばらく(およそ30分以上)はそのまま放置してください。それから、ピン(リンク)からはみ出したオイルをふき取ってください。 残しておく必要はありません。オイルが必要な個所は、ピン(リンク)のみです。それ以外の場所に残ったオイルは、仕事をしません。むしろ汚れを寄せ付けるだけです。


※ 画像はシマノ製SORA・R3500
続いてリアディレイラー フロントディレイラーと同じように、8か所ピン(リンク)があります。そこに注油します。 こちらもあちこち回り込まないと見えません。この角度から見えるのは、4か所です。8か所すべてに注油してください。

注油した後は、しばらく(およそ30分以上)はそのまま放置してください。それから、ピン(リンク)からはみ出したオイルをふき取ってください。 残しておく必要はありません。オイルが必要な個所は、ピン(リンク)のみです。それ以外の場所に残ったオイルは、仕事をしません、
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その他パーツ類の注油

続いてブレーキ関係
ディレイラーよりも太いピン(ピボット)が2本あります。ディレイラーと同じように注油してください。
ただし、ブレーキの下にはゴム製品であるタイヤとブレーキシューがあります。はみ出たオイルが付着しないように、ウエスなどで先に保護しておくとよいでしょう。


※ 画像はシマノ製SORA・R3500
BBの裏側、ワイヤーリードにも注油しましょう。ただし少しです。少しの注油を細目に行ってください。
ディレイラーのプーリーにも注油が必要です。
ただし、注油が必要ないプーリーもあります。それは、シールドベアリングになったタイプです。
シールドベアリングの場合、ベアリングがグリスと一緒に閉じ込められています。ここに注油をしてしまうとグリスを溶かしてしまい、逆効果。ハブやBBに注油しないのと同じ理由です。
シールベアリングかどうかは、お使いのパーツのスペックをご確認ください。
※ 画像はシマノ製SORA・R3500


ちなみに、シマノの場合デュラエースはシールベアリングです。 105以下はシールベアリングではありません(ブッシュタイプ)。
※ ややこしいのは、アルテグラです。ガイドプーリー(上側のプーリー)はシールベアリング、テンションプーリー(下側のプーリー)はブッシュタイプです。 高級なセラミックベアリングを採用したプーリーにも、注油の必要はありません。
ボルトの頭も意外とさびやすいですね。 綿棒にオイルをしみこませて、薄く注油してやると、良いでしょう。 特に雨の日でも自転車に乗る方は必須です。
以上のように、注油は繊細な作業です。 くれぐれも、スプレーオイルで、ささっと行わないようにしてください。

注油が必要なのは、動く部分のみです。サビを防止する為というのは、ごく一部です。逆に汚れを寄せ付けないようにご注意ください。
それでも動きがスムーズでない場合や、もっと軽くしたい場合はワイヤー交換をご検討ください。
※ 細かい場所・周りにゴムパーツなどがある場合は、スプレーにて潤滑は避けて、綿棒などに浸しチョン付けでも構いません。

まとめ
今回は、自転車のチェーンの注油の重要性・たかが注油と思ったら大間違い。 について取り上げてみました。
自転車のメンテナンスにおいて、洗浄と注油は1番大事といっても良いでしょう。
ここの要点だけでもしっかり押さえておけば、普通に長く自転車を楽しめることができます。
確かに他の面のメンテナンスやトラブルなどもありますが、難しい問題はお店でしてもらうのも手ですし、簡単に進められることから始めてみてはいかがでしょうか!?
今回はここまでです。 ここまでのお付き合いありがとうございます。





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