こんにちは、いとちゃんです。 前回のANIMATO(アニマート)製の自転車紹介で搭載されていたコンポネート (Tourney ターニー)ミニベロ、格安ロードバイクによくラインナップされている機材、シマノ製のロードバイク用コンポネートはレース向け、ミドルクラス、入門向けと種類分けでラインナップされていますが、今回はシマノ製コンポネートClaris(クラリス)とTourney(ターニー)について二つのコンポネートの大きな違いについて紹介したいと思います。
目次
シマノ製コンポネート種類分け
・ レース向け ⇒ デュラエース アルテグラ (11速)
・ ミドルクラス ⇒ 105(11速) ティアグラ(10速)
・ 入門向け ⇒ SORA(9速) Claris(8速) Tourney(7速)
簡単に分類するとこのような感じになります。
※ 速の基準としてリアスプロケットのギアの枚数を基準としています。
ロードバイクは105コンポネートから、、、と言われる方もおられます。 確かに105からだと上位モデルのアルテグラ、デュラエースの部品も兼用できますし。
しかしながら、レース向けともなると中々のコスト増大します、、、その性能はピカイチですが、、
Claris Tourney シフターの操作性能
Claris以上のコンポネートと Tourney のコンポネートには明確な違いがあります。
※ (写真上はTourneyのA070シフター)
ギアチェンジの際、赤枠部分、人差し指と中指でブレーキ、内側にシフトダウン
青○部分、親指でシフトアップ
2箇所のシフター操作で 右側 リアギア (シフトアップ、シフトダウン) + 左側 フロントギア(アウター、インナー)を操作する必要があります。
続いて、Claris2000系のシフター。
Claris以上のシフターは(赤枠部分) ブレーキレバーの部分にシフターもある為、人差し指or中指だけでシフトチェンジが可能です。
大差はあまりないように思いますが、信号の多い街乗り、サイクリング中のストップ&ゴーが多い所、ロングライドの疲労蓄積時、等々、レース、イベント活動以上にシフトチェンジする機会が多く、レバーが離れた所に個々にある事がストレスに感じることがある可能性があります。
また、Clarisから最上位クラスのデュラエースまでのシフトレバーの操作方法は基本同じなので、Claris以上で慣れておいた方がスムーズにステップアップしていくことができます。
オプティカル・ギア・ディスプレイ
今、自分がどのギアに入れているのかが手元のゲージですぐにわかる(オプティカル・ギア・ディスプレイ) はクラリスとターニー双方に搭載されています。
ただし、ロードバイクに乗っていると手元で確認するよりも、体感で覚えるようになってくると思いますので、余り気にしなくても良いと思います。
※ 上位モデルには搭載されていないモデルもあります。
リアディレイラー・スプロケットの違い
ターニー
リアディレイラーもクラリスとターニーでは大きな違いがあります。
ターニーの標準で自転車に取り付けられているスプロケットは最大歯数28T 最小歯数14T がほとんどです、街乗り、通勤くらいには問題はないのですが、ツーリング、サイクリングに使用するとなると考えてくるのが、平坦巡行で使用したい11~13T 登り坂で使用したい30~34T のスプロケット。
いざ、スプロケットを交換しようと思うとリアディレイラーもそれに対応したものに交換しなければならず、更にチェーンも交換することもある為にコスト面が増大します。
クラリス
クラリスのリアディレイラーは大体この2種類が搭載されています。
・ SS 最大歯数32T 最小歯数11~12T ・ GS 最大歯数34T 最小歯数11~12T
つまり、リアギアの歯数が大きいほど軽い力で漕ぐ事ができるので、脚力のない方、不安な方、初心者の方にはクラリスの方がお勧めと言えます。
ロードバイク、スポーツバイク初心者の方にとってこの差はあまり理解しずらい事かもしれませんが、32T/34Tあれば、急こう配ではない限り大体登っていけます。(傾斜角度20%は十分いけます)
※ か弱い乙女でもこげるから乙女ギアとも揶揄されますが、、、坂を良く登る方、ヒルクライマーのライダーの方は32Tを付けている方も多くいます。(ちなみに私も32Tを入れています)
リアスプロケットの枚数
ターニーは7速、リアスプロケットで完成車に付いているほとんどが、ボスフリースプロケット14/28Tだと思います。
※ 一般的な自転車は、漕ぐのを止めた時に後輪だけが回るフリー機構を採用していますが、このフリー部分が(リアギア)と一体化しているのがボスハブといいます。 現在は一部の低価格帯の自転車にしか採用しておらず、コスト面では安いですが、弱点があります。
※ ちなみにクラリス~上位モデルはカセットハブ(フリー部分がハブと一体化した)ものになります。
ボスフリーハブの欠点
・ スプロケット・変速レバーなど部品の選択肢が少ない
・ 車軸がゆがんだり、折れたりする
主にこの2点がボスフリーハブの欠点とも言えます。
・ 選択肢が少ない ⇒ 現在主流のカセットフリーハブは規格を変えつつありますが、7~11速まで様々な種類があります。 またディスクブレーキ、スルーアクスルといった新しい規格を採用したものもあります。
一方で旧式なボスフリーハブは部品の種類が少なく、スプロケットは7速までのがほとんどで、変速レバーも少ないのが現実です。
・ 車軸がゆがんだり、折れたりする ⇒ ボスフリーハブは構造的な問題で、車軸に力が加わると車軸がゆがんだり、折れやすい問題があります。
※ ちなみにカセットフリーハブではこのような事例は今の所無い。
これは構造的な問題で、ボスフリーハブはカセットフリーハブと比べて体重を支える位置が狭いのと、支える位置が少ないので、強い荷重がかかった場合折れてしまう傾向にあるようです。
仮に車軸がゆがんだり、折れたりした場合、リアホイールがクイックリリース式でない場合は交換も大変です、自転車ショップにお任せしたほうが無難になります。
まとめ
今回は、シマノ製のコンポネート ターニーとクラリスの違いについて紹介しました。
どちらの製品もエントリーモデルのグレードから装備されているものが多いですが、これから自転車に興味を持って始められる方は長い目で見るとクラリスのモデルからスポーツ自転車に慣れていった方が、今後の発展にもちょうど良いのかもしれません。
ですが、ターニーが全くダメなモデルではありませんので、弱点を知りつつ自分好みのカスタムをしていっても良いのではないでしょうか!!
今回はここまでです。 ここまでのお付き合いありがとうございました。
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