

こんにちは、いとちゃんです。 今回は最近では自転車に搭載されているモデルも減っては来ているものの、クラシカルバイク、下位グレードなどにもまだまだ根強い人気のあるWレバーのシフターについて、良い点、悪い点などを取り上げていきます。

クラシカルなバイクが好きだけどWレバーについては分からない、、、
メリット、デメリット、使い勝手が知りたい。
このような方に参考になる記事になります。
目次
Wレバー時代の変遷


1991年にシマノからデュアルコントロールレバー(STIレバー)が登場するまでは、ほとんどのロードバイクに使用されていました。
しかしながら、シフトチェンジ&ブレーキの両方の機能を備えたSTIレバーが普及するにあたり、現在では極少数派の自転車にしか搭載されていない状況です。
・ ロードバイク ⇒ STIレバー
・ クロスバイク、MTB ⇒ ラピットファイアー式
・ シティーサイクル ⇒ レボシフト式
今現在の主流となっています。
Wレバーは現在も製造されているパーツになります。 クラシカルバイク(クロモリロード、ランドナー)クロスバイク、ミニベロに搭載されているのも見かけます。
一部の根強い愛好家もおられて、使い続けているのも事実で、自転車は趣味の世界ですのでスピード、実用性がすべてではないと思います。


Wレバーとは!?
Wレバーとは、変速レバーの事で(ダウンチューブシフター)とも呼ばれています。その名前の通り、ダウンチューブに2つのシフトレバーが搭載されています。
シフトレバーには2種類あります。
・ インデックス式
・ フリクション式
インデックス式 ⇒ ギアの段数分だけ【カチッカチッ】と動かす事ができ、1動作事のワイヤーの引き量(1段分)あらかじめ決まっています。 そのため、ワンタッチで正確な変速が可能になります。
※ 現在使われているSTIレバーなども、インデックス式になります。

フリクション式 ⇒ 無段階変速になります。 決められた可動域の中でレバーを動かした分だけ変速機が動きます。 自分の感覚でギアを合わせなければならないので、慣れないとキッチリ変速を決めるのが難しいです。


Wレバー使い方

ダウンチューブにレバーが付いているので、どうやって操作するのだろうと思われると思いますが、想像通り、毎回ハンドルから手を放してレバーを動かして変速をします。
STIレバーに慣れている方にはちょっと大変ですね。
・ 左レバー ⇒ フロントギアの変速
・ 右レバー ⇒ リアギアの変速
Wレバーのメリットは!?
現在はSTIレバーが普及していますので、使用頻度が減ってはいますが、他の変速機より良い点はあります。
・ 小さくて、軽量
・ 壊れにくい
・ メンテナンスが楽
・ ハンドル回りに備品を取り付け時にケーブルが干渉しにくい
・ 冬用の厚手の手袋でもレバー操作しやすい
・ 小さくて軽い
STIレバーと比べた時に見た目もコンパクトで、重量も大きく違います。
※ クラリスグレードのWレバー【SL-R400】ですとペアで75gに対して、クラリスのSTIレバーはペアで約500gはあります。(Wレバーのブレーキレバーの重量は入っていません)
後、何と言っても非常にコンパクトなのが魅力です。Wレバーは大きさが大人の親指ほどのレバーが付いているだけなので、STIレバーよりも、小さく目立ちません。
・ 壊れにくい
STI、ラピットファイアー式に比べると壊れにくいメリットがあります。
構造がシンプル
Wレバーの構造はとてもシンプルです。 他のタイプの変速レバーに比べて、使われている部品点数がとても少ないです。
その為、部品の摩耗、劣化からトラブルを起こすことも少なく、耐久性に優れています。
立ちごけ、転倒時に影響を受けにくい
Wレバーの取り付け位置の多くはダウンチューブなので、自転車で転倒した時に部品にダメージを受けにくい位置にあります。
STIレバーであれば傷、破損、最悪の場合は折れてしまう事もあります。
これらを比べた時に、壊れにくさはWレバーの強みだと思います。
・ メンテナンスが楽
ワイヤーやアウターケーブルの劣化具合によってレバーの引きが重くなりにくいという特徴を持ちます。
※フロントに至っては全く必要としません。(一部の例外もあります)
Wレバーの場合は、シフトワイヤーを裸で取り付けします、アウターケーブルを使用するのはリアディレイラー付近の数10cmほどだけです。
通常多くの部品にアウターケーブルがかぶさっていつ為、メンテナンスをせずに使用していると、ワイヤーの錆、劣化から摩擦が増え、引きが重たくなってしまいがちです。
しかしながら、アウターケーブルをあまり使用しないWレバーは、ワイヤーが錆てしまったとしても引きの重さにはほとんど影響しません。
そういった点でもメンテナンスが楽だと言えます。
・ 修理のしやすさ
Wレバーは構造上、修理がとっても簡単です。

シフトワイヤーは消耗品ですので、劣化等で切れてしまうと交換が必要になります。
Wレバーの場合は、レバーに開いた穴にタイコ(シフトワイヤーの頭の部分)を通すだけですので簡単です。 後、シフトワイヤーの中で絡まって取れなくなるトラブルも起きません。
※ STIレバーの場合はワイヤーが切れていても、気づきにくく、その状態で使用しているとSTIレバーの中で切れてほつれたワイヤーが絡まってしまいます。 👇

狭い隙間でワイヤーが絡まってしまうと、引き抜くのが大変になります。
素手で取るのは難しく、先の細い工具、ラジオペンチなどを使用して取る必要があります。
それらを踏まえてWレバーは修理しやすいと言えます。
・ ハンドル回りに備品を取り付け時にケーブルが干渉しにくい

ハンドル前方にシフトワイヤー(アウターケーブル)が飛び出さない為、フロントバッグを取り付けても干渉しません。

ランドナーのブレーキワイヤーがハンドルの上側に伸びているのもこの為です。 大きめのバッグを取り付けても問題はありません。
・ 冬用の厚手の手袋でもレバー操作しやすい
真冬などのサイクリング、自転車旅に寒さ対策として厚めの手袋を着用することもあると思いますが、Wレバーの場合はシフトチェンジに支障はありません。
ちなみにSTIレバーの場合は手袋が厚めでシフトチェンジをすると、手袋が引っかかったりして上手く操作ができません
Wレバー デメリットは!?
・ 変速時にハンドルから手を放す必要がある
・ 立ち漕ぎしながら変速が出来ない
・ 変速時にハンドルから手を放す必要がある
Wレバーを使用するなら宿命とも言える事ですが、変速時に手を放す必要がある。
現在ではSTIレバー、ラピットファイアー式、レボシフトなど、多くの変速レバーがありますが、どれも手元で変速操作ができます。 それを考えるとWレバーは煩わしさがあります。
特に使いずらいのは、停止状態から加速してスピードに乗るまでです。
街中、信号待ち等々、(ストップ&ゴーが多い場所)その度に手を放す必要があるからです。
・ 立ち漕ぎしながら変速が出来ない
地味に使いずらい点です、ダンシングをして力が加わった状態で、シフトアップ&シフトダウンが出来ない為、一度座って変速しないといけませんし、ダンシングで力が加わった状態で無理に変速すれば、チェーンが外れる可能性もあります。
ハッキリ言うと面倒ですね。

まとめ
今回はWレバーの良い点、悪い点などを紹介してみました。 率直に申し上げてWレバーは使いにくいです、他に選択肢が多い中デメリットが大きいのは確かになります。
ただし、Wレバーをお勧め出来る方もおられます。
・ デメリット以上にメリット面を優先させて使用する。
・ 趣味として、ツーリング、自転車旅、自転車アウトドアを満喫する。
この2点を大まかに重ね合わせると、シフトが壊れにくく、メンテナンス、修理が楽、荷物が沢山積載できる。
自転車旅で一番困るのは走行中のメカトラブルです、旅にトラブルはつきものですが、そのトラブル発生を最小限に抑えることが出来れば、もっと楽しい自転車旅になるのは必然ですね。
今回はここまでです。 ここまでのお付き合いありがとうございました。

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