こんにちは、いとちゃんです。 今回はロードバイク乗りの皆様からの楕円ギアがヒルクライムレース・ロングライドに良いとSNS・サイトなど多く情報が上がっていますが、実際にミニベロでも効果はあるのか!?メリット・デメリットは!?を検証してみようと思います。
目次
楕円ギアチェーンリングはどういうものか!?
「楕円チェーンリング」は、その名の通り楕円の形をしたチェーンリングのこと。真円チェーンリングと比較すると形状だけではなく、特徴やペダリングに与える影響に大きなな違いがあります。
楕円チェーンリングについて理解を深めていきましょう。
楕円チェーンリングは、踏み込む部分のチェーンリングの半径が大きくなるような仕組みです。
具体的には、踏み込む部分(3~4時付近)のチェーンリングの半径を大きくすることで歯数を増やし、引き上げる部分(6~7時付近)の半径を小さくして歯数を減らしているのが特徴です。
つまり、踏み込む部分のギアが重く、力をかけづらい引き足でギアが軽くなるため、無駄な力を使わずペダリングができます。
話を聞いてると、これは良い!!すぐにでも楕円ギアに変更したいと思うところではありますが、やはりメリット・デメリットが存在します。
楕円ギアチェーンリングのメリット・デメリット
・ ペダリングの効率が上がる
・ 疲れにくくなりスピード向上
・ フロントギアの変速性能が落ちる
・ 相性・真円ギアで慣れていると逆に疲れてしまう
ペダリングの効率が上がる
楕円チェーンリングのメリット1つ目は、「ペダリング効率が向上する」ことです。踏み込むときに力を加え、引くときに余計な力を使わないので、無駄のないペダリングを実現できます。
ペダリングを習得するのには時間がかかりますが、楕円チェーンリングの踏み方のコツを掴めば短時間でメリハリのあるペダリングを身につけられるでしょう。
※ ペダリングの習得には個人差があります。
疲れにくくなりスピード向上
余計な力を使わないペダリングにより疲れにくいのはもちろん、疲労による減速が起きにくくなるため平均・巡航スピードが上がります。また、踏み込み・引き足ともにリズムを作りやすいので、ムラがなくなるのも疲労軽減につながる要因です。
フロントギアの変速性能が落ちる
フロントディレイラーは真円のチェーンリングを想定して設計されており、楕円チェーンリングの場合、干渉などのトラブルが発生する可能性もあります。
フロントディレイラーはチェーンの通り道を作っており、変速をスムーズに行うためにパーツなので自信のない方はショップでの調整がおすすめです。
相性・真円ギアで慣れていると逆に疲れてしまう
楕円チェーンリングでは「踏み込みを強く・引き足を軽く」というペダリングの方法が決まっているため、自分のペダリングと相性が悪いと疲れやすくなります、、、
真円チェーンリングに乗り慣れていている人には、いつも以上の筋疲労・ストレスになる可能性・場合もあるので注意しましょう。
ペダリングのコツはあるのか!?
楕円チェーンリングのペダリングのコツは、以下の通りです。
・重いギアになるクランク位置が2~4時で力をかけて踏み込む
・軽いギアになる引き足では無理に力を使わない
ずっと同じ力でペダルを回し続けると形状の特徴を活かせないので、メリハリをつけてとリズム感を意識しながらペダリングを覚えていきましょう。
ロングライド・ヒルクライムには使えるのか!?
ヒルクライム・坂の登り
効率的にスピードを出したり体への負荷を軽減したりするため、レースの種類や傾斜や距離などによってペダリングを使い分けるのが一般的です。
体重をかけながら踏むダンシングで坂を登るヒルクライムは、踏み込む位置に重いギアとなる楕円チェーンリングのペダリングが合っています。無駄なく体力を温存しながら取り組めるので、ヒルクライムのレース時も有利に進められると思います。
ただし、長い登りや、ケイデンスでクランクを回すシッティングでは疲労が溜まりやすく、不向きな場合もありますので注意が必要です。
ロングライド・長距離のツーリング
ロングライド・長距離のツーリング・サイクリングは平坦・坂・街中などさまざまな路面を走る為、同じペダリングで走り続ける楕円チェーンリングは向かないことが多いです。
一定のリズムで踏み込むペダリングが得意な方は活かせる場合もあるので、自分の特性に合わせながら考えてみましょう。
購入するなら自分のクランクに合う楕円ギアを探そう
いざ購入したら、「装着できない…」「想定外だった」・・・失敗した、、、ということも。
失敗しないために、クランクの互換性と用途に合った選び方が大切です。
※ クランクによってチェーンリングの固定方法や寸法が異なる為、確認せずに購入すると装着できない可能性があります。
※ チェーンリングを選ぶ際は、ボルトの数・PCD(ボルト間を結ぶ円の直径)・変速段数に合ったタイプを確認してください。
インナー・アウターのどちらかを選択するか悩んでいる方も多いと思います。
基本はどちらでも構いませんが、最近の流行はインナーのみ楕円チェーンリングにするのが人気です。
使い方としての例は、インナーに楕円チェーンリングを使用し、ヒルクライム用に使用。また、アウターよりもインナーの方が価格帯が安いため、気軽に変更できるのもポイントです。
楕円といっても形状・楕円率は様々ありますので、目的やペダリングに合った形状を選びましょう。
メーカーによって楕円率やトルクをかける角度の違いがある為、比較しながら検討してみてください。
自分のペダリングがよく分からないという方は、よく走る道の特性に合わせて選択するのがおすすめですし、自転車ショップにて(ペダリングモニターなど設置してあるところ)ペダリングを見てもらうのも良いと思います。
ペダリングモニターを持っている方は客観的に判断し、踏み込む角度に合うタイプを探して購入しましょう。
初心者にもお勧めできる楕円ギア
SUGINO(スギノ)CYCLOID CY4-SHC
オーバルを凌駕する究極の高機能チェーンリングです。
●シマノ4アーム用
●インナー楕円チェーンリング
●34T / 32T シマノ純正50Tとの組み合わせ専用
●対応クランク:シマノ
DURA-ACE FC-R9100/9000、ULTEGRA FC-R8000/6800、105 FC-R7000/5800
オートフォーカス機能を持った便利なチェーンリングになります。
ペダリング時に大きな負荷がかかるとチェーンリングが歯先方向へ移動するため、いつでも効果が得られます。
チェーンティースに高さがあり、チェーン落ちを予防できるため安心です。
Wolftooth(ウルフトゥース)Drop stop Chainring
馴染み深い110PCDの5アームクランクをフロントシングル化できるナローワイドチェーンリング。
まだまだ完成車に多く見かける5アームのコンパクトクランクを、モダンで快適なフロントシングルに変貌させます。
やや低めの楕円率で初心者でも使いやすい。
楕円率10%と穏やかなタイミングで変化するため、乗り慣れない方や初めて購入する方におすすめ。
対応クランクも比較的幅広いのも魅力で、歯のパターンを交互にすることでチェーン落ちを防いでおり、安心しながら利用できます。
absoluteBLACK(アブソリュートブラック)PREMIUM ROAD OVAL
2x11s対応オーバルアウターチェーンリング。シマノ以外にもFSAやローター 3D等のPCD、BCD110の5穴で使用可能です。
お手頃価格でありながら性能が高く、試してみたいという方にもぜひ使って欲しいチェーンリングです。
AL7075合金で作られており、たわみが少なくパワーロスを抑えられます。
まとめ
今回は、ミニベロでも坂を登るのに楕円ギアは有効か!?について取り上げてみました。
見た目も走りも「気になる」という方は、ぜひ楕円チェーンリングを試してみていかがでしょうか。
効率的なペダリングが実現できるのはもちろん、見た目がワンランクアップするのも嬉しいポイントです。
※ 補足ながら、楕円ギアの多くは 12S~10Sの対応が多い商品になります、もし購入の際は事前に自転車ショップにて取り付け・愛車のクランクに対応可能か下調べをよろしくお願いします。
今回はここまでです。 ここまでのお付き合いありがとうございました。
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